会社幹部ご挨拶・経営理念

会社案内

社長メッセージ

パナシアは、新薬開発の最終工程となる、臨床試験や新薬承認申請に関わる文書作成業務(メディカルライティング)のアウトソーシング会社です。
これまでの経験のなかで培った豊富なノウハウを活かして、お客様ごとに異なるご要望に対し、的確な業務提案、サービスを提供します。
常にお客様と同じ目線で文書作成に取り組むことにより、信頼されるパートナーとなることを目指します。

代表取締役社長 武山 佳憲

パナシア設立の経緯

『株式会社パナシア』は、産業翻訳のリーディングカンパニーである『株式会社翻訳センター』のグループ会社です。翻訳センターは、1986年の設立当初から製薬会社への翻訳支援業務を展開し、2003年には新たなサービスとしてメディカルライティング業務を始めました。そして 2014年、質・量の両面で高まりつつある製薬会社の需要に応えるため、メディカルライティング専門のアウトソーシング会社として、パナシアを設立しました。

社名の由来

『Panacea』は、「万能薬、あらゆる問題の解決策」という意味で、語源はギリシャ神話の『パナケイア(治療の女神、癒しを司る女神)』です。パナシアが提供するメディカルライティングのサービスが、お客様にとっての『Panacea』となれるようにとの想いを込めて社名としました。

ビジョン(会社が目指すあるべき姿)

製薬会社から信頼されるメディカルライティング専門のアウトソーシング会社となる

パナシアは、依頼された文書を指示に従って作成するだけではなく、文書作成に関わる業務全般をプロジェクトと捉え、プロジェクトメンバーの一員として主体的に取り組むことにより、製薬会社の皆様がいつでも安心して依頼できる会社を目指しています。

ミッション
(会社が果たすべき役割)

製薬会社とフリーランスを結ぶメディカルライティングのプラットフォームとなる

パナシアは、希少なフリーランスの専門スキルを製薬会社のアウトソーシングのニーズにつなぐため、メディカルライティングに専門特化した組織体制を構築するとともに、プロジェクトマネジメントの手法や最新のITツール等を活用して、双方が安心して業務を委受託できる環境を提供します。

取締役 逢坂 政輝 からのご挨拶

経歴紹介とパナシア設立の背景

まず簡単に経歴を紹介させていただきます。私は外資系製薬会社にて臨床開発部門を中心に25年ほど勤務し、そのうち後半の約8年はメディカルライティング(MW)部門に所属していました。この8年間では、メディカルライターとして自身で文書を作成するだけではなく、関係部門との連携も含めたMW部門の体制づくりや、製薬協等での他社との交流を通じて各社各様のMW周りの事情を幅広く知ることができました。
パナシアは、私のこのような経験をもとに、製薬会社の担当者がCSRやCTDの作成を外注した際に、そのメリットをいつでも同じように実感できるベンダーにしたいとの強い気持ちから、この考えに賛同していただいた翻訳センターの皆さんのご支援を得て設立しました。

パナシアの取り組みと今後の展望

パナシアの設立に際しては、会社運営の基本方針として、①きめ細やかな対応、②チームライティング、③提案型サービスの3つを掲げました(特集記事「メディカルライティング専門会社(株)パナシア設立」(PDF 1.4MB)参照)。以下に、会社設立後の具体的な取り組みと今後の展望についてご紹介します。

①きめ細やかな対応 ⇒ プロジェクトマネジメントの手法を活用

このコンセプトは、煩雑な文書作成に伴う周辺業務の負担を軽減させるため、製薬会社の外注窓口の担当者に代わって、パナシアのコーディネータが対応するということです。設立当初は、工程設計、資料の保管・管理および進捗管理などについて独自に作成したツールを活用して、とにかく丁寧な対応を心掛けるといった『属人的な対応』がほとんどでしたが、3年目頃より、専門家のコンサルティングを得ながら、プロジェクトマネジメントの手法を取り入れて『体系的な対応』を実践するようになりました。
具体的には、スコープマネジメントとして、最初に最終成果物の文書のイメージとその作成方法を詳細に確認し合意すること、スケジュールマネジメントとして、適度なバッファーを盛り込んだ実行可能性の高い予定を立て常に先々を見越して進捗管理を行うこと、リスクマネジメントとして、可能性のあるリスクを予測し事前の予防策と発生時対策を準備すること、などがあります。
今後は、『体系的な対応』をさらに洗練させるとともに、特にリピーターの製薬会社様には、個々の状況に合わせカスタマイズした対応を実践していく意向です。

②チームライティング ⇒ 異なる専門性を持つ担当者が相互連携

このコンセプトは、文書の品質を作成担当の1人だけに依存するのではなく、案件ごとに作成チーム(品質管理担当のライター、作成担当のライター、必要に応じて付録等の作成を分担するライター、QCチェッカーおよびコーディネータ)を編成し、お互いに連携して文書の品質を高めるというものです。
具体的には、作成担当のライターが文書作成に専念できるように、他のメンバーがそれぞれの専門性を活かして周辺業務を分担またはサポートするということと、ヌケモレやケアレスを予防するために工程ごとに複数の視点でチェックするということです。
パナシアが作成する文書の品質は、お客様のほとんどがリピーターであることから、一定の評価を得ていると確信していますが、今後も現状に妥協することなく品質向上の取り組みを続けてまいります。また、可能な限り多くのMW業務をお受けできるように、メディカルライターをはじめとするリソースの拡充にも注力していく意向です。

③提案型サービス ⇒ 多様な業務経験を活かして専門的な視点で提案

このコンセプトは、様々な案件を通じてパナシアが経験・蓄積したメディカルライティング関連のノウハウを活かして、製薬会社の皆様に、個々の状況に最適な提案をするということです。
具体的には、業界の最新の傾向等を踏まえた文書の作成方法や、品質と効率のバランスを考慮した最適な作成工程などの提案を心掛けています。
今後は、個々の文書作成に関する提案だけではなく、レビュープロセスの改善や、プロジェクトマネジメントの手法を活用した業務管理方法など、文書作成全般に関わるコンサルティング的なご提案にも対応できるよう体制を構築していく予定です。

以上のように、パナシアはMW業務を1人のメディカルライターで完結する業務ではなく、複数のメンバーが長期にわたって関与するプロジェクトと捉えて、今後も様々な視点で品質と効率の向上に取り組んでまいります。

エグゼクティブ・アドバイザー 林 健一 からのご挨拶

2019年4月付けでエグゼクティブ・アドバイザーに就任した林と申します。職務歴をご紹介しますと、製薬会社の臨床開発部門で医薬品開発や申請資料作成に従事した後、2007年にアラメディック株式会社を設立し、代表取締役に就任いたしました。以降はプロトコールや承認申請資料、医学論文の投稿用原稿などの作成およびレビュー業務を受託しております。この他には、日本科学技術連盟が主催する『メディカルライティング教育コース』の運営委員としてメディカルライターの育成に関与してまいりました。

パナシアさんとは翻訳センターにメディカルライティング部門が設立された頃からのおつきあいとなります。何よりも納品物の品質を重視するという会社の姿勢に共感したことがおつきあいを始めた理由です。

現在は、治験総括報告書とCommon Technical Document(臨床部分)の書き方を解説するパナシア主催のセミナーをそれぞれ毎年1回の頻度で開催しております。これらのセミナーでは、単にICHのガイドラインに記載された文言をたどるのではなく、その文言が記載された背景を説明したり、関連する文献を紹介したりして、臨床試験成績を報告するうえでの留意点を理解していただくことに重点をおいています。幸い、両セミナーとも多くの参加者にご満足いただいておりますので、これからも毎年開催したいと思います。

今後は、納品物の品質のさらなる向上にも貢献できれば幸いです。パナシアのお客様の多くは継続してメディカルライティング業務を依頼してくださっているそうで、このことから、現時点でもお客様が納品物の品質に満足していらっしゃることがうかがわれます。ただし、メディカルライティング業務を受託する企業は増加傾向にあり、競争が激化していることも事実です。このため、パナシアさんと契約しているフリーランスのメディカルライターの方々を対象とした研修を企画できないかと考えておりますし、業務の内容によっては、自分自身で文書を執筆していく予定です。